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You need chaos in your soul to give birth to a dancing star. Friedrich Nietzsche
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森見登美彦の長編小説
22日よりノイタミナ枠でアニメ始まるからその予習で読みました
何度古本で買おうと思った事か・・・
アニメ化も有り中村氏のイラストで装い新たに発売された日にはもうそっち買うしかないでしょ!
やってくれるゼ角川文庫ww

あらすじ・・・
大学三年の主人公は自分の住む四畳半でこれまでの大学生活を振り返る
一年の時に知り合った小津との腐れ縁のせいで
夢みていたバラ色のキャンパスライフがすべて台無しだ
せめてこれより先の学生生活は平穏に過ごしたい
あの時別のサークルに所属していたら・・・
今のような結果にはならなかったかもしれない
四畳半を舞台に4つの並行世界での出来事をおったパラレル青春ストーリー

第一話・四畳半恋の邪魔者
1年の時映画サークルを選んだ場合・・・

第二話・四畳半自虐的代理代理戦争
1年の時樋口師匠に弟子入りした場合・・・

第三話・四畳半の甘い生活
1年の時ソフトボールサークルを選んだ場合・・・

第四話・八十日間四畳半一周
1年の時秘密組織を選んだ場合・・・

この小説はコピペ機能を乱用(?)しているので人によっては
「なんだこれ、手抜きじゃんか!!」と言われてしまうかもしれませんが
むしろコピペを巧みに活かして書いた!!というのが正しいかも

・出だし
・占い師に見てもらう
・小津とのアフォな掛け合い(個人的にお気に入りw)
・黒髪の乙女明石さんとの結末

突き詰めればもう少しある気がしますがw
これらはallコピペだし、どのサークルでもほぼ似たような展開をします
森見氏お得意の軽妙な語り口や比喩で十分楽しめますが
それだけでは正直小説としての物足りなさを感じます

しかーし!!
三話までの間にちょいちょい、主人公、読者共に謎に思う部分が有るんですが
それが第四話で空間的に急激な展開をみせる事によって全て解ける作りになっています
その瞬間、うんちく文書からなる青春小説じゃなかったんだ!!(←失礼)と納得します

また、今回一番よかったのは毎度お馴染み森見節の効果です
三話までは森見節に乗せられのほほん平和に笑いながら読んでいたけど
第四話で空間的急展開が生じてからは笑いながら読んでた森見節が
独白文体ゆえに主人公の焦り、緊迫、絶望、不安がよりダイレクトに伝わりました

今まで森見作品は爽やかでちょっぴり切ない読後感が好きで読んでいました
今回はコピペをうまく利用した効果か、構成・演出にプラスの化学反応を与え
読後感や森見節以外の面白さが有りました
森見氏の腕っ節(筆っ節?)に乾杯!


そして『四畳半~』は森見氏の小説の中でも(つっても3冊しか読んでねぇ)
極めて映像的でアニメ化も納得です
おまけに湯浅監督だしww

個人的に大爆笑だったのが
第三話での主人公とジョニーのやり取り・・・
これはもうアホ過ぎて、腹が捩れるほど笑えた・・・ははは
何してんだ、おまえ・・・と何度脳内ツッコミした事か・・・ふふふ・・・

ただこのシーンに関してはものすごぉ~く私的なシーンでww
想像の中だから面白いのであり、アニメで見る分には演出頑張らないと
ただただ滑稽になってしまう可能性が・・・
その点湯浅監督がどう映像化して見せてくるか気になる
まぁ、『ケモノヅメ』で度ストレートをやっちゃってるwだけに
それも有りっちゃありだけど・・・きっと、面白く作ってくれることでしょう !!

なにはともあれ自分の想像とアニメとの差異が見れる事含めすごく楽しみです
あれれ・・・後半アニメの話だぞ??
ドンマイ自分!!

四畳半神話大系 (角川文庫) 四畳半神話大系 (角川文庫)
(2008/03/25)
森見 登美彦

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普段の自分だったら絶対に買わない本
恋愛ものでコレだ!!と思った試しが少ないから
じゃあなぜ買ったかと言うと・・・

某大手古本屋の100円コーナー(しかも屋外)で平積みされていた前を通った時のことです。(笑
唯川恵も本のタイトルも実は知っていました。
そういえば今年のナツイチのリストにもあったような・・・
そんな記憶がよみがえり、つい立ち止り手にとりました

本来ならここでパラッと捲り「でもまぁあたしは読まねぇーな」
ということで元の場所に戻されるわけですが・・・
この、パラッ、とがお買い上げに至る出会いに!!

なんと!!
本に線を引き書き込みがあったのです!!

その場で即決レジに直進見事お買い上げ☆

本を愛する人の中には、
線を引くなんて言語道断!!と言う人もいますが
私はどちらかと言うと引いちゃうタイプ

学生時代のくせで付箋と線は強い味方
当時、学術書を読むのがほとんどで、
論文のための引用部分や知らない言葉の意味の覚書として
問答無用で書き込み付箋をしていました
今では好きな文脈、言葉にチェックを入れる形で自分の本へとカスタム

だから、この『肩ごしの恋人』もいったいどんな人が読んだんだろう??
なんて興味から購入に至ったわけです。
・・・・
・・・決して『耳を澄ませば』的な萌えを求めた結果ではないですよ・・・
ただの線から出会いに至る事はまず有りえないってちゃんとわかっていますからね・・・
フフフ・・・
でも夢みたかったわけよ!

ところがどっこい!!
不純な(腐純?)な理由で読み始めた小説ですが・・・(結局そこです・・・)
すっごく面白い!!
おまけに読みやすくて2時間ちょっとで読んじまっただよ!!

あらすじは
萌とるり子という価値観のか~なり違う幼馴染が繰り広げる恋愛です
(すっげぇ集約した)
マクロス的にいえばランカ派?シェリル派?みたいな話ですが
いや、ここで出てくる萌とるり子は、ランカともシェリルともちょっと違うけど
こいつらメッチャイイ女なんだわよ!!
萌はすっごく現実的でバリキャリタイプ
るり子はめっちゃわがままで高慢でおまけに自意識過剰になっておかしくないぐらいの美人v
普段なら萌派なんだけど、るり子の我が儘っぷりが猛烈にいい
すっげぇ可愛い!!
と、まぁるり子について語るときりがないのでここでカットアウト!!(自分のために(笑

ふと気がついたのだが、これ、男子が読むとどんな感想述べるんだろう??
『肩ごしの恋人』は植木賞作品で
ジャンルで言うと女性向きの恋愛ものになるのかな??
もちろんレビューとか読むと圧倒的に女性と思われる書き込みがほとんど
男の子ってこの本どう思うのかな??
るり子や萌のどっちが好みっていう疑問から
この手の女子って男として有り?それとも無し?
みたいな質問疑問がいっぱい

男の子って女の子主人公の恋愛ものをどう読み解くのだろう??

いっそ男子になりたい私です。

肩ごしの恋人 肩ごしの恋人
(2001/09)
唯川 恵

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駒子シリーズ第三段『スペース』
お気に入りの作家に日常の不思議を綴った手紙のやり取りでなる『ななつのこ』
今度は自分が小説を書いてみる『魔法飛行』
駒子シリーズのキーワードはなんといっても手紙

駒子が見ている世界を瀬尾に充てた手紙によって覗き見る
毎度、駒子のような感性で世界を見たらなんて素敵なんだろうと思わさせる

今回は駒子以外の視点でも世界が語られる
驚いたのが共通のキャラクターでも見ている人間が違えばこうも世界は違うのかということ。
特に対人に関する描写が変わってくる
ものの例えは駒子と似ている感があるが
駒子が見る世界がふあふあしているのに対し
もう一人の主人公のビジョンははっきりした形で書かれている

今までは短編連作から一つのお話になっているが
今回は『スペース』と『バックスペース』の二つのお話からなっている
時間軸にして『ななつのこ』と同時進行に起こっていた出来事を
駒子で言うところのとっておき『謎』という形で瀬尾に投げかける
 
『バックスペース』は『スペース』における中心人物でもう一人の主人公まどかの視点で語られる
今度は駒子が別の人間のビジョンを通してどのように映っているかが見える
なんともまぁ、おいしい話だ
もちろん瀬尾さんも健全vv

駒子シリーズに出てくる登場人物は少ない
相関図を書いたら何の面白味もなくなってしまうものを
ここまで魅力的に、わくわくするようなストーリをつけて魅力的に文章で表現している
あの人とこの人の間にこんなストーリーがあったんだ!!と、
毎度素敵な驚きと微笑ましい気分を味わせる。

『スペース』も間違いなくそれを体験できるはずだ!
と・こ・ろ・で!!
ここ数日で私のヒーローは瀬尾さんだ!
安楽椅子探偵でもあり小説家、さらにはロマンティスト
おまけにそれなりの美形じゃないか・・・
そんなおいしい物件どこで売っているの!?
なんて腐った女子警報が発令(笑

よっぽど瀬尾が好きなんだろう
彼に関してはかなり細かいディティールまで想像できる
(もちろん2D使用・・・その辺が救えない・・・)
私の周りにもかなりの読書好き基、本の虫が何匹いるのだが、
彼ら彼女らに限ってはどちらかと美少年や不思議系文学少女なんて単語からは縁遠く・・・
ヲタク☆やロマンティストゆえに子供っぽかったりと・・・
瀬尾や駒子とは違った意味で個性的だ・・・はははん・・・
みんな元気にしてるかなぁ・・・

ともあれ、駒子シリーズはおいしく読破した
次は『掌の中の小鳥』?を読もうと思ったが、
それを購入するより先に『沙羅は和子の名を呼ぶ』?を買ってしまったからそれを読もう
本当にしばらく加納フィーバーだなぁ・・・
枕元には『肩ごしの恋人』、『銀の匙』、『流星ワゴン』と出番待ちの本が小さな山になっている・・・
加納さんに出会ってしまったがゆえに、出番待ちになっちゃったね・・・
ごめんよ!!ちゃんと読むからね!!
 

スペース (創元推理文庫) スペース (創元推理文庫)
(2009/05/05)
加納 朋子

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駒子シリーズ第二弾『魔法飛行』
高々三冊しか読んでいないのに、
なんでこんなに加納朋子の小説が好きなのかちょっと考えてみた
答えは簡単!読んでいる人を幸せにする文体なのだ!!
本書、『魔法飛行』には有栖川有栖の解説が付いているんだけど
有栖川氏がとても的を得た説明をしてくれている
思わず、「そうだよね!うんうん!!」なんて、かなりでかい独り言を口走ってしまった

そして気がついた!!
スタジオジブリで『耳をすませば』が好きな人!!
特に、原作で柊あおい(?あってる?)が描いた漫画の方も読んでいる人には
絶対お勧め!!
ディティールがいい意味で似ている部分もありすごく楽しんで読めるはず!!
と、勝手の思っている・・・(笑・・・そして無責任・・・
 
『魔法飛行』のあらすじは・・・
前回を通して駒子は瀬尾と知り合い今だ文通のやり取りが続く
瀬尾に勧められ、今度は駒子が小説を書くようになる
もちろんそれは前作同様、駒子が感じた日常の不思議を彼女の感性で綴った手紙だった
しかし、駒子が小説を書くにあたり、彼女のもとへあて名不明の手紙が届くように・・・
はたしてそれは何なのか・・・
 
みたいな・・・
駒子が瀬尾に送るに当たり添えた手紙
駒子が書いた小説
瀬尾からの返事
そして、誰から届いたかわからない不思議な手紙
この四つがワンセットとなり、一話が構成されている
加納氏が得意とする短編連作はさらに磨きがかかっている感じ
でもやっぱり一番は加納氏の文体!!
これに尽きる!!
小説の中では、駒子の書いた小説がメインになっているので、
駒子の文章表現とされているけど、
彼女が使う比喩がとてもいい(もちろんここでいう彼女は加納氏と駒子のダブル)
読みながら思わずクスリvと笑わせるものから
ロマンティックな例えをするなぁ・・・とうっとりしたり
一番すごいなと感じるのは、そのどれもが当て付けがましくないところ!!
練った表現する文体は時々厭らしく、当て付けがましく感じることがある
たぶん、一様は駒子が書いた小説となっているわけだから
いつの間にか他人の小説を盗み見る形で読んでいる気分になり
年の近い駒子の書く表現がとても微笑ましく感じたり
自分ならこんな例えするな・・・と思ったり・・・

駒子と言う登場人物がとても素直なだけに
その文章表現も読み手として素直に受け取れるんだと思う
もちろん全ては加納氏の腕っ節なわけだが・・・
『魔法飛行』は随所に星座や宇宙の話が出てくる
前作、『ななつのこ』を読んで、お話の舞台にプラネタリウムが出てくるんだけど
単純な自分はそれに合わせてプラネタリウムをちゃっかり見てきましたv
もちろん今回も同様読み終わった後、その足で即効本屋に向かい
星座や天文コーナーで宇宙にまつわる本を無駄に何冊もあさってみたり・・・
そのうち自分の本棚にギリシャ神話が並ぶこと間違いない!!

 

魔法飛行 (創元推理文庫) 魔法飛行 (創元推理文庫)
(2000/02)
加納 朋子

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『いちばん初めにあった海』を飲み終わった後
「この作家の作品は全部読みたい!!」って思った自分のカンは確実に当たっていました!!
あっという間に読み終わってしまった『ななつのこ』
加納朋子はお気に入りの作家になりました。
小説単体で好きな作品はありますが作家として好きだ!!
と感じたのは加納朋子女史が初めてです。

『ななつのこ』のあらすじは・・・
短大生の駒子は、本屋で『ななつのこ』という本に出会いベタ惚れ。
そして、思い切って作者にファンレターを出しました。
ファンレターは駒子の感じた日常の不思議について書かれたものでした
後日作家からファンレターの返事が届くのですが、
なんと駒子の体験した不思議な出来事を作家はいとも容易く解いてしまいます。
駒子は作家との手紙のやり取りを通し
自身が体験した日常の不思議が、一層魅力的なものになっていく。

そんな感じのお話。
『ななつのこ』自体が作中作で、駒子はそこに出てくるはやて少年に愛おしさを感じます。
それと同じように、私も駒子というキャラクターに猛烈な愛おしさを感じます 
これは立て続けに読むべきだな
本当なら、重松清の『流星ワゴン』を読むつもりだったけど、
駒子シリーズが終わってからになりそうです。
いやぁ~、とっても好きだ加藤朋子!!

ななつのこ (創元推理文庫) ななつのこ (創元推理文庫)
(1999/08)
加納 朋子

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