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You need chaos in your soul to give birth to a dancing star. Friedrich Nietzsche
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駒子シリーズ第二弾『魔法飛行』
高々三冊しか読んでいないのに、
なんでこんなに加納朋子の小説が好きなのかちょっと考えてみた
答えは簡単!読んでいる人を幸せにする文体なのだ!!
本書、『魔法飛行』には有栖川有栖の解説が付いているんだけど
有栖川氏がとても的を得た説明をしてくれている
思わず、「そうだよね!うんうん!!」なんて、かなりでかい独り言を口走ってしまった

そして気がついた!!
スタジオジブリで『耳をすませば』が好きな人!!
特に、原作で柊あおい(?あってる?)が描いた漫画の方も読んでいる人には
絶対お勧め!!
ディティールがいい意味で似ている部分もありすごく楽しんで読めるはず!!
と、勝手の思っている・・・(笑・・・そして無責任・・・
 
『魔法飛行』のあらすじは・・・
前回を通して駒子は瀬尾と知り合い今だ文通のやり取りが続く
瀬尾に勧められ、今度は駒子が小説を書くようになる
もちろんそれは前作同様、駒子が感じた日常の不思議を彼女の感性で綴った手紙だった
しかし、駒子が小説を書くにあたり、彼女のもとへあて名不明の手紙が届くように・・・
はたしてそれは何なのか・・・
 
みたいな・・・
駒子が瀬尾に送るに当たり添えた手紙
駒子が書いた小説
瀬尾からの返事
そして、誰から届いたかわからない不思議な手紙
この四つがワンセットとなり、一話が構成されている
加納氏が得意とする短編連作はさらに磨きがかかっている感じ
でもやっぱり一番は加納氏の文体!!
これに尽きる!!
小説の中では、駒子の書いた小説がメインになっているので、
駒子の文章表現とされているけど、
彼女が使う比喩がとてもいい(もちろんここでいう彼女は加納氏と駒子のダブル)
読みながら思わずクスリvと笑わせるものから
ロマンティックな例えをするなぁ・・・とうっとりしたり
一番すごいなと感じるのは、そのどれもが当て付けがましくないところ!!
練った表現する文体は時々厭らしく、当て付けがましく感じることがある
たぶん、一様は駒子が書いた小説となっているわけだから
いつの間にか他人の小説を盗み見る形で読んでいる気分になり
年の近い駒子の書く表現がとても微笑ましく感じたり
自分ならこんな例えするな・・・と思ったり・・・

駒子と言う登場人物がとても素直なだけに
その文章表現も読み手として素直に受け取れるんだと思う
もちろん全ては加納氏の腕っ節なわけだが・・・
『魔法飛行』は随所に星座や宇宙の話が出てくる
前作、『ななつのこ』を読んで、お話の舞台にプラネタリウムが出てくるんだけど
単純な自分はそれに合わせてプラネタリウムをちゃっかり見てきましたv
もちろん今回も同様読み終わった後、その足で即効本屋に向かい
星座や天文コーナーで宇宙にまつわる本を無駄に何冊もあさってみたり・・・
そのうち自分の本棚にギリシャ神話が並ぶこと間違いない!!

 

魔法飛行 (創元推理文庫) 魔法飛行 (創元推理文庫)
(2000/02)
加納 朋子

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